いつまでたっても

好きな音楽のこととか

SHOXX廃刊

 

音楽専科社倒産に伴い、SHOXXも廃刊だそうで。

SHOXXといえば、ヴィジュアル系バンド専門雑誌で、言わばバンギャルバイブルのようなものです。私は中学生の頃、ヴィジュアル系バンドが大っ好きで完全なバンギャルだったのですが、その当時よく買っていた音楽雑誌が「FOOL'S MATE」「ARENA37℃」「cure」「NEO」「UV」そして「SHOXX」でした。好きなバンドが表紙って聞けば発売日に本屋に駆け込んでいました。でもこの中で残っているのは「cure」だけだと思うとなんだか寂しいです。

今の時代紙媒体は売れないっていうけど、「このバンドを特集したら売れる!」みたいな圧倒的な人気のあるバンドもいないから売り上げも悪いのかなと思ったり。私がバンギャルピークだったのは2003~2010年あたりですが、当時は「ガゼット」「ナイトメア」を筆頭に、「シド」「アリス九號」「アンカフェ」などなどシーンで圧倒的人気のあるバンドがいました。特に最初の2バンドはシーンの中でも頭一つ抜けていました。関東の「PSCOMPANY」関西の「UNDERCODE」と言われるくらい人気バンドを抱えた事務所もありました。当時はこのヴィジュアル系バンドの盛り上がりを、「ネオヴィジュアル系ブーム」なんて称されて、NHKで特番が組まれるくらい盛り上がりました。90年代のブーム程ではなかったけど、あの時代にバンギャルだった身として感じるのは、今よりは絶対盛り上がってたなと。「下妻物語」「NANA」なんて映画も大々的に公開されて、当時のほとんどのバンギャルが好んで着ていたと思われるロリータファッションやパンクファッションが世間に認知されるきっかけにもなりました。

 

NANA -ナナ- スペシャル・エディション [DVD]

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下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]

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いま思えば懐かしい私の青春時代。

今ってインターネットがあれば、無料でインタビューも読めるし写真も見れるし、ライブのスケジュールも分かるし、困ることないんですよね。正直、バンドの情報を得るためにわざわざ雑誌を買う意味を考えてしまいます。確かにそういう意味では雑誌は必要ないのかもしれないけれど、ネットの情報って流動的だから次々移り変わってしまうし、「残らない」ものだと思います。その反面、雑誌は10年20年経ったとき、形として残るものだと思います。具体的な例を挙げると、今から10年後に10年前に見たネットのインタビューを見返そうと思っても恐らく見つけることはできないと思います。でも、雑誌は見ることができる。ネットは情報の流れが速いし、「今」を見つめるのには便利なものだけれど、「過去」を振り返ることができるのは雑誌だと思います。

訳が分からない文章ですみません。なんとなく言いたいことを汲み取ってもらえれば・・・

余談ですが、今世界的に見てロックバンドって流行らないんですよね。今世界で最も熱いのはEDM。パソコン一台と人一人で曲ができてしまうから、敢えてメンバーを探して、楽器を練習して演奏する必要もない。楽器がなくてもメンバーがいなくても一人でカッコイイ音楽が作れる時代で、それがウケる時代です。まだ日本は若いロックバンドたくさんいるし、売れている方だと思うけど、ゆくゆくは本当にロックバンドが廃れてしまって、それに伴ってヴィジュアル系バンドも消えてしまうのではないかと思っています。海外のヴィジュアル系ブームももう下火みたいだし。そもそも伝統的なヴィジュアル系という括りに捕らわれず、それを上手く昇華して新しいジャンルを構築するようなバンドが必要なのかなあともぼんやり考えてみたり。私がヴィジュアル系バンドの音楽を初めて聴いた時、メタルよりも聴きやすい声質のボーカル、エレキギターのメロディアスなギターソロに物凄く衝撃を受けたのですが、あの衝撃とドキドキを後世の若い人達にも感じて欲しいです。

だいぶ話が逸れてまとまりのない記事になってしまいましたが今日はここまでということで。